学生時代に新しいクラスになったとき、あなたはどの人と最初に仲良くなったか覚えていますか。おそらくは、自分の席の回りの人から仲良くなっていった可能性が高いです。
その行動には心理学で言う、「近接性の要因」が働いています。ここでは、近接性の要因について説明した上で、出会いの場でこの心理を有効に利用する方法についてお話します。
近くの人とは仲良くなりやすい
「近接性の要因」とは、人は近い距離にいる人に対して、好意的になりやすい心理があることを指します。学校や会社で席が近い人に対しては、このような心理が働くため仲良くなりやすいのです。
そして席が近いために、意図しなくても毎日接触して言葉を交わします。すると、何度も接触する人に対して好意を抱く、「ザイオンス効果」も同時に働くため、仲がさらに深まりやすいのです。
ただ、最終的には人は似ている人同士で集まりやすいという「類似性の法則」が働きます。そのため、近い人たちよりも、少しだけ遠くても自分と趣味・嗜好が似ている人たちとくっつくようになります。
この現象に関しても、学校や会社でも同じです。近い席の人とも当然話しますが、それより仲の良いサークルや部活の人、もしくは趣味が一緒で週末遊ぶような関係の人たちと一緒にいるようになります。
ただし、出会いの初期ではそこまで情報共有が進まないため、出会いの場では近接性の要因を上手く使って、近くにいる人たちと仲良くなることが大事です。以下、出会いの場でどのように近接性の要因を使うか説明します。
出会いの場における近接性の要因
出会いの場においても、近接性の要因を使って女性と仲良くなることができます。使用できるのは、結婚式の二次会、お見合いパーティー、合コンなどです。
・結婚式の二次会
結婚式の二次会は、立食パーティーであれ、着席式のパーティーであれ、多くの場合席が決まっていません。そのため、あなたが気になった女性がいるのであれば、会場についたら頃合を見て、その女性のグループがいるテーブルの近くに移動するようにしましょう。
なぜかと言うと、着席式のパーティーで席についてしまうと、なかなか動くチャンスがなく、近似性の要因を発揮する機会が回ってくることがないからです。最初から、さりげなく近くの席に移動しておくことが大事です。
その上で、その女性のいるグループに話しかけるのです。話題は結婚する人たちとはどんな関係かではじまり、新郎新婦の話を一通りした後で、雑談、お互いの話といった流れで進めていくことが良いでしょう。アルコールが入っていると、多少恥ずかしくても会話に入っていけます。
そして、余程ひどい絡み方をしないかぎりは、相手の女性グループも無視はしません。それは、あなたが新郎新婦の友人であり、「たまたま」隣にいた人だからです。隣の席だからという理由で、話しかけたと思ってもらえます。ただ、嫌そうにされたらすぐやめましょう。新郎新婦にも迷惑です。
・お見合いパーティー、合コン
お見合いパーティーや合コンでは自分で席を選ぶことはできません。ただ、近似性の要因を用いて、女性と仲良くなることはできます。
お見合いパーティーでは、最初の席で近くに座った人は、一周席替えをしてきたらまた出会って話せます。また、合コンにおいて1次会で最初に近くに座った人は、席替えまで一緒であり、その日一番話すことが多くなります。
そのため、近接性の要因とザイオンス効果が同時に働き、仲良くなりやすいのです。もし、まだ女性に慣れていない段階で、少しでも結果を残したいと考えるのであれば、お見合いパーティーや合コンでは、まずは最初の席で近くの人から攻めることを心がけましょう。
まとめ
学校や会社など、新しい環境に飛び込んで行った場合に、多くの人が最初に仲良くなるのは近くの席の人です。そこには心理学の「近接性の要因」が働いています。
近接性の要因とは、人は近くの人に対して、好意の感情を抱きやすいという心理を指します。また、近いために何度も接触するため、ザイオンス効果も働くため、さらに仲良くなりやすいのです。
結婚式の2次会では、自分から席を選べるところが多いため、頃合を見計らって、気になる子の近くに移動し、同じテーブルの近くの席に最初から陣取りましょう。また、お見合いパーティーや合コンでも、最初に近くに座った人は仲良くなりやすいことを覚えておいてください。