ローボールテクニックとは?彼女欲しい男性が強引に女子を口説くコツ

ローボールテクニックとは?彼女欲しい男性が強引に女子を口説くコツ

「えっ、今さら言われても断れない……」と思って、相手の言うことを聞いてしまったことはありませんか。これは心理学で言う「ローボールテクニック」が使用されています。

ローボールテクニックにより、相手に要求を飲んでもらえる可能性を高めることはできます。ただ、多用することは推奨できません。悪徳商法や詐欺師が使うテクニックでもあるからです。無意識に使っていたようなら、信頼をなくすのでできるだけやめましょう。

ローボールテクニック

「ローボールテクニック」とは、最初に有利な条件を提示して承諾してもらった後で、後から不利な条件を提示して、最初の有利な条件を削っていく方法です。ただ、最初に承諾しているため、不利な条件が出てきても、承諾したことをくつがえせないというテクニックです。

由来は、キャッチボールにおいて、最初は相手にとりやすいローボールの取りやすい弾(有利な条件)を投げていると、後にハイボールの取りにくい弾(不利な条件)も取ってしまうことから来ています。

この方法が有用な理由は、「一貫性の法則」が働いているからです。人は一度決めた思考・言動・行動に関して、簡単にくつがえすことができないという心理が利用されています。

ローボールテクニックの効果は、心理学者のチャルディーニ氏が実験で証明しています。大学生の2つのグループに対して、朝7時から実験に協力して欲しいという依頼を、頼み方を変えて行っています。その時の承諾率を測定した結果は以下のようになりました。

・最初から開始時間を7時からと伝えた第1グループの承諾率:24%

・実験を承諾してもらった後で、開始時間を朝7時からと伝えた第2グループの承諾率:56%

この実験により、ローボールテクニックが使用された第2グループの承諾率が高いことがわかります。なお、第2グループにおいて、後から朝7時開始と言われてキャンセルした人は1人もいませんでした。いかにローボールテクニックの影響が強いかが、証明されています。

逆にあなたがローボールテクニックを使用されて、後で不利な条件を出されたときには、一度交渉を止めることが大事です。その上で、承諾前に不利な条件を出されていたら承諾したかどうかを考え直すことで、交渉自体を見直してNOと言うことができます。

恋愛で使用するローボールテクニック

非常に強力なローボールテクニックですが、多用してはいけません。できるだけ使わないようにしましょう。なぜかと言うと、相手からの信頼を失うからです。

ローボールテクニックを多用すると、あなたが何も考えずに雑談していたとしても、その裏に何かやましいことがあるのだろうと勘ぐられるようになるのです。結果、素直に話を聞いてもらえなくなり、信頼がどんどん失われてしまいます。

恋愛においてはデートに誘うときや、付き合った後や結婚した後で、「実は……」といった感じで、女性にあまり良くない情報を伝える方法があります。

例:女性をデートに誘うとき

あなた:「●●ちゃん、今度××に何人かでご飯食べに行こう!美味しいらしいよ」

女性:「(みんなと一緒なら良いか)うん!みんなで行ってみよう。美味しいといいね! 」

あなた:「うん!じゃ○月○日にしよう。人は誘っておくね(実は誘う気がない)」

食事当日

あなた:「ごめん。何人か誘ったんだけど、誰も来れないみたい(本当は誰も誘ってない)。でもせっかくだし、ちょっとお店行ってみようよ! 」

女性:「(一度うんと言ったし、断りづらい)……うん。そうだね、行こうか」

他にも付き合うという約束を取り付けた後で、実は結婚していることを伝える例や、結婚して籍を入れたあとで、実は莫大な借金があるという例などもあります。そして一貫性の法則により、引き返せないと思って、承諾を受け入れてもらえる可能性があります。

ただ、繰り返しますが、ローボールテクニックは多用すると女性に絶対に嫌われます。どうしても2人になりたいという思いで、上記例のように誘ったのであれば、次はきちんと2人でデートしたい、という感じで相手を誘ってください。ローボールテクニックは、あくまでも最終的な武器として使いましょう。

まとめ

今さら断れないような頼みには、「ローボールテクニック」という、心理学の「一貫性の法則」を利用したテクニックが使用されています。そして、このテクニックは非常に強力です。

このテクニックは最初に相手に有利な条件を提示して、条件を飲んでもらった後で、有利な条件を削る・不利な条件を加える方法です。実験により、テクニックの効果が高いこと、不利な条件が加えられても、承諾したことをくつがえす可能性が低いことは、データで証明されています。

恋愛において、ローボールテクニックは最終手段だと考えてください。多用すると、女性に嫌われる可能性が高いからです。絶対に2人になりたいときなど、数少ない状況下で使い、2度も3度も使えるテクニックではないということを肝に命じてください。